「1週間やって反応なし」で
フォーム営業をやめる人へ。
“ピザーラ戦法”のすすめ
フォーム営業・DM・架電・メール。
これらを「1回やって効果がないからやめる」という判断は、結論からいうとほぼ間違いです。BtoBセールスは「タイミングを掴むゲーム」ではなく「記憶に残すゲーム」。半年〜1年スパンで継続接触する前提の設計について書きます。
- 1回の接触で反応が出ないのは「効果がない」のではなく、相手がまだ検討フェーズに入っていないだけ
- BtoBセールスマーケはタイミングを当てるのではなく、タイミングが来たときに思い出される状態を作るゲーム
- ピザーラのように、クリエイティブを変えながら半年〜1年は継続接触するのが前提
- 継続接触の物量を人力で担保するのは現実的でないため、自動化ツールでカバーする
そもそも「ピザーラ戦法」とは何か
ピザーラは同じエリアに対して、何度もチラシを投函します。1回で注文を取り切ろうとはしていません。
狙っているのは、その場の反応ではなく 「思い出される状態」の構築 です。
人がピザを頼もうと思うのは、突然です。残業で帰りが遅くなった日。家族で家にいる週末。サッカーの試合を観る夜。そういう「ピザ食べたいな」と思った瞬間に、初めて選択肢を思い浮かべます。
そのとき、「またチラシ来てたな」(いつも速攻で捨ててるけど)と記憶に残っているか。これでほぼ全ての勝負が決まります。
ピザーラは1回で勝とうとしていない。
「思い出される状態」を作るために、何度も投函している。
BtoBのフォーム営業も、構造はまったく同じ
BtoBセールスマーケも構造は同じです。1回の接触で何かが起きると思うこと自体が、前提を誤っています。
or 担当に届いてもスルー
埋もれて未読のまま
記憶にすら残らない
繋がらない
ここで「反応がない=効果がない」と判断するのは、接触の前提を誤っています。実際に起きているのは、こういうことです。
- そもそも検討フェーズにいない
- 課題は何となくあるが、優先度が低い
- あなたの会社がそもそも記憶に残っていない
つまり1回送って反応がなかったのではなく、そもそも反応が起きるタイミングに当たっていないだけ。これを「ダメだった」と切り捨てると、次のタイミングが来たときに思い出してもらえる候補から外れます。
タイミングは当てに行くのではなく、当たったときに選ばれるゲーム
セールスマーケの現場では「タイミングが大事」とよく言われます。でも、正直なところ タイミングを正確に当てに行くのは無理に近い です。
インテントデータも色々試した結果、かなり懐疑的です。「今このキーワードで検索しているから今アプローチしよう」では、もう競合も同じことをやっています。
重要なのは、相手の検討タイミングが来たときに、選択肢として真っ先に名前が浮かぶ状態を作っておくこと。それだけです。
継続接触で、ようやくスタートラインに立てる
接触が積み重なることで、相手の認識は段階的に変わっていきます。
この状態になって、ようやく商談が成立します。逆に言えば、1〜2回の接触で終わってしまうと、このスタートラインにすら立てていません。
多くの会社が 「1〜3回送ってダメだったからやめた」 という地点で諦めています。だからこそ、ここを耐えて続けられる会社が刈り取れるという構造でもあります。
「しつこさ」と「設計された継続接触」は別物
継続接触は重要ですが、ただ闇雲に同じ内容を送り続ければいいわけではありません。それは単なるスパムです。
重要なのは 設計された継続接触 です。ピザーラがやっていることを分解すると、以下の4つに整理できます。
切り口を変える
同じ文面を繰り返さない。クリエイティブを変えて接触する。
- 1通目:課題提起型
- 2通目:事例紹介型
- 3通目:数値・データ提示型
- 4通目:個別仮説の提示型
ストーリーを持たせる
単発の接触ではなく、連続性を意識する。
- 1回目:気づき(課題の存在を提示)
- 2回目:理解(なぜ起きているのかを説明)
- 3回目:納得(自社事例で証明)
- 4回目:具体(御社ならこう解決できる)
※ほとんど読まれていない前提は持ちつつ、それでもストーリーで設計しておく。
チャネルを変える
同じチャネルだけで接触し続けると鈍化する。手段を変えると接触率も印象も上がる。
- フォーム送信
- メール
- 郵送DM
- 架電
- SNS(DM・コメント)
シーズナリティを意識する
ピザーラはイベントに合わせてクリエイティブを変えてくる。W杯、日本シリーズ、クリスマス、ハロウィン。BtoBでも同じ発想が使える。
- 決算後(4月/10月)
- 予算策定タイミング(11〜12月/2〜3月)
- 期初の方針発表後
- 年末挨拶・年始挨拶
いわゆる「カレンダー配り」に近い発想。年間のタッチポイントを最初から設計しておく。
なぜ「最低でも半年〜1年」やる必要があるのか
では、具体的にどのくらいの期間を継続接触の前提に置くべきか。結論からいうと、最低でも半年、できれば1年です。
理由は2つあります。
理由① BtoBの検討サイクルは想像以上に長い
BtoB商材の検討は、稟議、予算化、関係者調整、競合比較を含めるとどうしても数ヶ月〜半年単位になります。あなたが今アプローチした相手が 「今ちょうど検討してる」状態にいる確率はかなり低い です。
逆に言えば、半年〜1年継続接触していれば、その間に相手の検討フェーズが動くタイミングに必ずぶつかります。そこで思い出されているかどうかが勝負です。
理由② 記憶定着には最低7回の接触が必要
マーケティングの世界では「セブンヒッツ理論」という考え方があります。人が広告やブランドを認知し購買行動に至るには 最低7回の接触が必要とされる考え方です。
月1回ペースで接触したとしても、7回到達には7ヶ月かかります。月2回ペースでも3〜4ヶ月。「1〜2回送って終わり」がいかに早すぎるかが見えてくるはずです。
「2週間フォーム営業を回したけど、商談が1件しか出なかった」→ 当たり前です。2週間はピザーラでいうと、1回目のチラシを投函しただけの段階。判断するには早すぎます。
半年〜1年の継続接触を、人力でやれるのか問題
ここまで読んで「理屈はわかった、でも現実的に無理では?」と感じた方は正しい感覚を持っています。
たとえば1,000社に対して、月2回ペースで半年継続接触するとします。これだけで 延べ12,000接触。手作業で問い合わせフォームを開き、文面を貼り付け、送信ボタンを押す作業を1万回繰り返すのは、人間がやる仕事ではありません。
※1人のフルタイム稼働換算で約3.7ヶ月分。ピザーラ戦法を人力で完遂するのは、現実的に困難。
だからこそ、継続接触を 「設計」と「実行」で分けて考える ことが重要です。設計(誰に・何を・いつ・どんな順番で送るか)は人間が考えるべき仕事。実行(実際の送信作業)は自動化に寄せるべき仕事です。
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ピザーラ戦法を継続できる
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- 送信先リストの収集・管理を自動化
- クリエイティブ別の送信シナリオを設定可能
- 送信結果のレポートで反応の蓄積を可視化
まとめ:今日も明日も、クリエイティブを変えて送り続ける
整理します。
- 1回や2回の接触で「反応がない」と判断するのは、ピザーラでいうと1回チラシを撒いて店をたたむのと同じ
- BtoBセールスマーケはタイミングを当てるゲームではなく、タイミングが来たときに思い出されるゲーム
- 記憶に残るには最低7回、期間にして半年〜1年の継続接触が必要
- 「設計された継続接触」のため、切り口・ストーリー・チャネル・シーズナリティを変える
- 半年〜1年の物量を人力で回すのは非現実的なので、実行は自動化に寄せる
「1回やってダメだったからやめる」のは、一度きりの刈り取りでしかありません。みんな大好きピザーラがやっているのは、必要になった瞬間に思い出される状態を作ること。それに尽きます。
BtoBセールスマーケも同じ。継続的に接触し、記憶に残し、タイミングが来たときに選ばれることを信じて、今日も明日もフォーム送信して、メールも架電もしていく。それが正解です。
フォーム営業は、半年〜1年スパンで設計する。
これがピザーラ戦法の本質です。
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